思えばこの出来事が発端だった気がします。
3年前初めて自分の手で糖度17度のメロンができた時。
「うまっ!!」と感動し、すぐに母親に食べさせたくてカットして手渡しました。そしたら、
「あんまり甘くないし、そう美味しくないね。」
と素っ気ない言葉が返ってきました。
喜んでくれると思ったのに、その時は逆にがっかりしてしまいました。
別の日、母に糖度14度のメロンを食べさせたら
「めちゃくちゃ甘い!美味しい!」というリアクション。
この出来事で気が付きました。
『糖度はただの目安。決して高糖度=美味しいではない』
それから味をよくする農業資材を取り入れてみたり、土壌医の試験に合格したり、メロンという生物の基本をしっかり勉強しました。
そして糖度だけではなく、『旨味』にも自信のあるメロンを育てることができました。
しかし「美味しいから買って食べてみて!」と生産者からアピールされても、ノーサンキューとなるのが人間だと思います。
逆に、知り合いや友人の「○○さんが美味しいって言ってたよ!」という方が食べてみたくなるのかなと思います。
そこで、野菜ソムリエサミットに注目しました。
野菜ソムリエサミットで評価をする評価員は、野菜ソムリエ以上の資格を持ち、「味覚」「表現力」テストで一定の基準を満たした選ばれた評価員です。
受賞は難しいとしても、その方々の「レビュー」が送られてくるということで、自分のメロンの客観的な『美味しさ』が知れるということで応募してみました。
前置きが長くなりましたが、2023年7月の品評会で『ロピアメロン』が金賞をとることができました!
各審査員が持ち点10点で採点し、平均点が8~8.9点が金賞をとれます。(その上は最高金賞)
野菜ソムリエとして多くの青果物を味わってきた中で、
「標準的かつ普通に美味しい」・・・5点
「自信をもっておいしいとおすすめできる味」・・・7点
「一番おいしい、もしくはそれに準ずる味」・・・10点
ロピアの細かい審査内容は伏せますが、あとほんの数点で最高金賞でした。
試行錯誤や努力を重ねてとれた賞ですので、ちゃんと報われてよかったです。
来年のメロンシーズンは、胸を張っておススメできると思いますので、来年も楽しみにしてください!